郡上八幡城は、清流の町を見下ろす八幡山の頂に白く端正な姿を現す山城で、登城道では宗祇水の湧水や水路の町並み、杉木立の間から少しずつ天守が姿を見せる山道、野面積みの石垣などが連続し、歩くほどに“山城へ向かう物語”が深まっていきます。昭和八年に木造で再建された天守は山肌に寄り添うように建ち、司馬遼太郎が『街道をゆく』で「日本でいちばん美しい山城があるはずだと思いつつ登った」と記したように、その佇まいは訪れる者の心を静かに高揚させます。最上階に立てば、吉田川と小駄良川に囲まれた城下町の“魚の形”の地形、奥美濃の山並み、季節ごとに色を変える谷の風景が一望でき、秋冬の朝には雲海に浮かぶ“天空の城”となることもあり、山・水・町がひとつの風景として結晶する眺望がこの城の最大の魅力です。

住 所:岐阜県郡上市八幡町柳町一の平659
お問合せ:0575-67-1819
料 金:大人400円/小人200円 ※20名以上団体割引有